モバイルの限界に挑む
2023 年、私たちは Unity 6 版の『Fantasy Kingdom』を作りました。Synty Studios のアセットを使って、1 つのスタイルでまとめて作られたこのゲーム環境は、Unity 6 のレンダリング、ライティング、HDRP のパフォーマンスをテストするためのものでした。2024 年には URP を使って、モバイルを含む幅広いデバイス向けにプロジェクトを最適化しました。
このデモでは、Unity の CPU および GPU グラフィックス性能の向上、Adaptive Probe Volumes、VFX Graph を活用しています。また、SpeedTree で作られた青々とした葉で彩られていることにもご注目ください。
このプロジェクトは Unity Asset Store で入手可能です。
より豊かでディテールが描き込まれた世界を表現
モバイル版『Fantasy Kingdom』は、 GPU Resident Drawer を活用して CPU のオーバーヘッドを最小限に抑え、複雑な世界をよりスムーズかつ高速にレンダリングします。GPU Occlusion Culling で、フレームごとのオーバードローを減らし、パフォーマンスの向上を図っています。Spatial Temporal Post-Processing (STP) を適用し、画質を犠牲にすることなく低解像度のフレームをアップスケールしています。
モバイルパフォーマンスの向上
モバイルデバイス向けのビジュアル品質の限界に挑戦するため、Render Graph のデフォルトシステムを使い、ユニバーサルレンダーパイプラインのメモリ帯域幅とバッテリー消費を削減しました。さらに、最新版の Vulkan API 統合により GPU 処理能力が向上し、モバイルデバイス向けのグラフィックス性能および機能がさらに向上しました。
没入感のあるライティングシナリオの作成
私たちは、Adaptive Probe Volumes(APV)を使って、この世界のあらゆるオブジェクトとコーナーに光をあてました。APV の自動ライトプローブ配置でワークフローを加速し、間接ディフューズライティングのイテレーションにかかる時間を短縮することができます。
環境に生命を吹き込む
SpeedTree 10 で作られた豊かで多様な植生は、リアルな環境、スタイル化された環境のどちらを作る場合でも、創作についてのより良い意思決定をするための助けとなります。このシーンは、VFX Graph を使って、蝶、落ち葉、水しぶきなどの特殊エフェクトを加えることで、さらに豪華なものとなりました。マテリアルは Shader Graph で作成されました。
Unity 6 は、あらゆる環境のプレイヤー向けに、ゲームを迅速かつ簡単に作成できるようにすることを目的としています。Unity Hub で Unity 6 をダウンロード。
このデモプロジェクトは Unity Asset Store で公開中です。
このプロジェクトおよびそれに付随して提供されるアセットは、教育目的での利用のみを想定したものです。想定されている利用目的は Asset Store の非商用 EULA に記載されています。このデモに含まれるアセットを商用利用したい場合は、Synty Studios からオリジナルアセットパッケージ「POLYGON Fantasy Kingdom」の適切な商用ライセンスを取得してください。
Unity 6 URP 版の『Fantasy Kingdom』は、Unity のデモチーム(Unity Originals)が、コラボレーションとオリジナル IP の制作を専門とするゲーム開発スタジオ Incineration Productions と共同で制作したデモです。
このプロジェクトは、ユーザーから高い評価を得ている Synty Studios の「POLYGON Fantasy Kingdom」アセットパックを活用しています。Unity Asset Store の大手パブリッシャーで、Unity 用の高品質なスタイル化されたパックの制作で広く知られています。
商用ライセンスや、モジュール式になっているオリジナルの Fantasy Kingdom アセットパックの柔軟性を体験するには、Synty Asset Store にアクセスしてください。
このプロジェクトには Unity 6 が必要です。ハードウェアには iPhone 13 または同等品、Samsung S22 または同等品のスペックが最小推奨環境となっています。